スペア

いつだってそう。

あなたは寂しい時だけ、
わたしのトコにくる。

本命は別にいるって知ってても、
相手をしちゃうわたしも悪い。


最初はぎこちないけど、
だんだんかたさもとれて来て、
このままいられると思ったらバイバイ。

記憶を無理矢理消されて、
その場限りだったと、
改めて強く思いしらされる。


それでもあなたはわたしのクセを、
きっとしばらく引きずる。

そして少しの間でも、
ぎくしゃくしちゃえばいい。

それがわたしの、
最後のプライドだから。

何度だってそうやって、
くり返してみせるんだ。














そうよ、わたしは代用機。